NPO法人ももち浜ユニバーサルビーチプロジェクトの想い
それは、「既成概念を破りたい」という想いでした。
その既成概念とは「車いす（障がい者）では海を楽しめない」です。

須磨と同様ももち浜でも車いすの方とそのご家族が一緒に海を楽しめる、素敵なユニバーサルビーチを実現できるよう目標にしました。

活動をスタートするにあたり、現在の状況を知るために百道のビーチを訪れました。
駐車場から海岸沿いの道路は舗装され、綺麗でしたが、海までの区画の、砂浜の距離が長い事や、道路から砂浜に降りる際に大きな石が弊害となり、まだまだ障がい者や親子連れの方には利用しにくい状況でした。
そこで、須磨ビーチプロジェクトを訪ね相談に伺いビーチデザインなどを学ばさせて頂きました。

車いすで海に来たことのある方は経験があるかもしれませんが、車いすで砂浜を通ろうとすると車輪が砂にはまってしまいます。せっかく海に来たのに、遠くから眺めることしかできません。
須磨ビーチプロジェクトの方が使用しているマットに出会い、このマットが1本あるだけで、車いすの方でも健常者と同じようにこれまで近づけなかった砂浜を進むことができ、家族と海を楽しんでいる光景を目にしました。

マットで波打ち際までいけるようになると、今度は海に入りたくなります。大きな反響とたくさんのご要望に応えるために、水陸両用車イスであるヒッポキャンプを導入し車いすのまま海に入ることが可能になります。須磨ビーチで利用された方の楽しそうな笑顔が忘れられません。

水面を浮力のあるボードの上に立って、パドル（オール）を漕いで水面を進む新しいウォータースポーツSUPの特大版であるメガSUPを体験。車イスのまま乗れる巨大なSUPをみんなで協力して漕いで、どんどどん進んでいくと海風が気持ちよく一体感が生まれます。

海を楽しむことを諦めていた方も含め本当に皆さんに、海をご家族で楽しんでいる様子を目にし、福岡でも実現できるようにしていきます。
また何かに挑戦するきっかけの場所になってほしいと考えています。